フランネルの紐

「水滴、水滴、朝日に光る、蜘蛛の水滴・・・。
東直子『フランネルの紐』(河出書房新社)
心の中でそうつぶやきながら無心で糸にビーズを通していった。」
水滴の形をたもつ力あり、はい、という語の涼しき響き
歌人・小説家の東直子(ひがしなおこ)先生
による、小説と短歌による短編集です。
特定の主人公がいるわけではなく、「針と糸と布」にまつわる18の独立した
エピソードで構成されています。
物語の登場人物たちは誰もがどこかにいるような普通の人たちです。
でも、だからこそ彼らの日々を慈しむ愛おしさが、
柔らかな文体で表現される温かさと美しさが透き通った空気を醸し出していて
それがなんとも心地良く、木漏れ日の中にいるかのような心地にさせてくれる
そんな素敵な本です。
ちょっとした時間のお供にいかがでしょうか?
ほんまおすすめもじゃ。よき~!!!